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02「実践力」を!

主体的に取り組む力とチームワークを磨く。

教員インタビュー

アクティブラーニング・ゾーンが、学習支援センター内に開設されて約1年。この場所を起点に展開されているアクティブラーニングについて、北島センター長にうかがいました。

学生同士が刺激し合い、学びを創造する
アクティブラーニング。

●アクティブラーニング・ゾーンの目的

「ここをこう使いましょう」といったゴールを、僕らは定めていないんです。最終的なアクティブラーニングの意味は、学生が卒業後に自分でいろんなことにチャレンジする土台を作ることですから、学生たち自身がクリエイトしていくことになります。それを支援するのが、この場の役割です。授業と自学自修の両方に使われていますが、授業はあくまでもきっかけで、それを基に学生の力が膨れ上がっていって欲しいと願っています。

設備は、コンピュータ関係や電子黒板など比較的新しいものを入れています。隣に学習支援センターがあり、使い方はこちらでサポートできますが、どう生かすかは学生次第。僕らが説明する前に、学生が先に使っていますよ。その中で友人同士や先輩後輩で教え合ったり、相談したりというシーンが、さかんに見受けられるようになりました。

北島 律之教授

学修基盤センター長
北島 律之教授

●兵庫大学ならではのアクティブラーニング

本学のアクティブラーニングの大きな特長として、全く学問体系が違ういろいろな学科の学生や教員が、まさにるつぼのように混ざり合っていることが一つ。学生が教員を呼んで議論するなど、学生と教員の関係が非常に近いのも特長ですね。
教員も、この場を使った特徴的な授業の映像を研修会で検証したり、新しい活用法についての意見交換などをかなり行っています。授業が変われば、学生の意識も当然変わっていきます。そうすると、想定を超えたこの場の使い方が、必然的に生まれてくることでしょう。

●「見る」「見られる」ことがモチベーションに

現在はたとえば、勉強会、プレゼンテーションの準備、キャリア相談などにも活用されており、ビブリオバトルなどのイベントも開催しています。
ここは「見える空間」なので、それらを他の利用者も必ず目にしているということは大きいですね。「隣の人は何をしているんだろう」ということが始終起きていて、見ている人間からするとモチベーションや良い意味のプレッシャーになり、波及していく。そういった場所に、実は学びはたくさん落ちているんですね。まさにるつぼ状態で、その中で自分のやるべきことは何だろうと見つけていくことが、アクティブラーニングの醍醐味だと思います。


学生インタビュー

看護師をめざして看護学科で学び、救急救命サークルでも活躍している同級生親子の、吉川 幸子さん、奈利さんにお話をうかがいました。

サークル活動を通じて、
責任感と積極性が身に付きました。

●人との関係の中で、自分の役割を意識するように

幸子さん:救急救命サークルでは、学内の救命講習会で指導をしています。学外でも、神戸マラソンや加古川マラソンでの救護と給水のボランティアなど、看護の知識を活かして地域に貢献できる機会を見つけ、参加させていただいています。交渉は経験のある私が担当し、先生にも協力をお願いしました。まだ4年目のサークルなので、活動の実績を創りあげている感じですね。

奈利さん:私は母に誘われて、何かに役立つかなという軽い気持ちで救急救命サークルに入りました。でも人に指導したり、下級生を教育する立場になって、「私がやらなきゃ」という気持ちが強くなりました。授業でもグループワークが多いのですが、司会や書記の役割を自分から積極的にするようになりました。高校までは消極的なタイプで部活もしていなかったので、自分ではずいぶん変わったと思っています。


看護学科
吉川 幸子(ゆきこ)さん/左
吉川 奈利(なり)さん/右

●自分から動くことが、自信につながって

奈利さん:学校生活、サークル活動、病院実習などで、いろいろな年代、立場の方と関わることが多いので、他の人を見て「こう話すと分かりやすいのか」「自分だったらこうする」などと考えるようになりました。それらのことを意識して対応してみると、「意外とできる」とか「周りが支えてくれる」と気づきました。困った時も「周りに相談してみたらいいんだな」とだんだん分かってきた感じですね。

幸子さん:親の欲目もあるかもしれませんが(笑)、奈利はサークルでもはっきりとした指導や周囲を見ることができるようになって、「しっかりしてきたな」「自分に自信を持てるようになったな」と感じています。

●自分を活かせる環境との出会い

奈利さん:母はすごくハツラツと、楽しそうに見えますね。自分がやりたいこと、できることと、それを活かせる場所や環境が、うまくハマっているんだと思います。

幸子さん:サークル活動でも、もちろん看護の勉強でも、したいことはいっぱいあるんですけど、兵庫大学には「それをしたらダメ」とおっしゃる先生はいないんですね。「どんどんやってみなさい」という方向で手助けしてくださるので、それもすごく力になっています。

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