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2020.12.02

学長メッセージ/新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて

 新型コロナウイルス感染者数が世界的、全国的に急増しています。
 兵庫県でも1週間の感染者の平均が100人を超え、「感染拡大特別期」に入り、予断を許さない状況が続いています。
 こうした状況の中でも、本学では、Ⅱ期より遠隔授業と対面授業のハイブリッド型で授業を行い、学内では、消毒やマスク着用の徹底、サーマルカメラによる検温実施、飛沫防止のためのパーテーションの設置などの感染防止対策を講じ、新しい日常に対応した学生生活を模索し、学生の安心・安全を最優先とし、環境整備に努めてきました。

 しかしながら、11月24日以降、本学の学生数名が新型コロナウイルスに感染していることが判明し、学生生活に一定程度の制限をしなければならない事態となっています。この状況に関して、不安を抱いている学生・保護者の方もおられると思いますが、本学の危機対策本部会議において、濃厚接触者、接触者の方を確認し、保健所との連携のもとに、しかるべき措置を講じています。

 新型コロナウイルスの恐ろしさは、「発症していないにも拘わらず感染している」こと、そして、自覚症状がなくとも、知らないうちに人に感染させてしまったり、それによって身近な人の症状が重篤化してしまう可能性があるということです。感染は誰にでも起こり得るという認識を持って、十分に予防対策を行うようにしてください。

 希望と期待を胸に本学に入学したにもかかわらず、新型コロナ感染拡大の影響で、楽しみにしていたキャンパスライフを過ごすことが出来ず、また、慣れないオンライン授業に戸惑い、不安を抱え過ごしている1年生。就職活動や国家試験対策、卒業研究など、本学での学びの集大成としての活動に集中しようと頑張っていた卒業年次生。活動自粛により思うように学生生活が送れず不安な思いをしている方も多いと思います。

 皆さんにとって、かけがえのない大学生としての貴重な時間を何としても充実したものとしたい。そのためには、新型コロナ感染症を恐れるあまり、大学の活動を停止するわけにはいかない、と心から思っています。限られた環境の中でも、可能な限り対面授業を維持し、触れ合いの中でこそ共有できる時間を皆さんと一緒に大切にしたいと思っています。

 本学の建学の精神「和」には、他者を認め、互いに尊重しあう、という意味があります。人は一人では生きてはいけません。そして、異なる一人ひとりの集まりが世界を作っています。その「違い」を認めることは「他者を認め、尊重する」だけでなく、「自分を認める、自分自身を尊重する」ことでもあるのです。このような状況だからこそ、私たちはどうあるべきかを一人ひとりがきちんと考え、自分のことも含めて、互いに尊重し合い行動に移していくことで、明るい未来を切り拓いていけると信じています。

 自分のことや家族のことなど、困ったことがあったり、日々の生活の中でストレスや不安を感じたら、どうか信頼できる人に相談してください。家族や友人、もちろん大学の教員や職員など、誰でもかまいません。決して一人ではないと思って、不安やストレスを一人で抱え込まないようにしてください。
 時間はもう少しかかるかもしれませんが、人類はこの難局を必ず乗り越えると信じています。それまでの期間をどのように過ごすかはとても重要です。どんな小さなことでもいい、こんな時だからこそできることを見つけ、実りある時間にしてほしいと願っています。

 私たちが新型コロナ感染症と向き合い、全世界が努力している中にあっても、感染者は再び増加傾向を示しており、更なる対応が求められています。
 学生の皆さんは、以下に示す事項を遵守していただき、「感染しない、感染させない行動」の徹底を引き続きお願いします。
 1.マスク着用を徹底する
 2.毎日の検温を励行する(大学入構時には必ずサーマルカメラによる検温を実施)
 3.狭い空間での密集、密接を避ける
 4.換気の実施を徹底する
 5.飲酒を伴う懇親会等は控える
 6.大人数や長時間に及ぶ飲食を行わない

 皆さんにとって、大学時代という人生の貴重な時期にコロナ禍が重なったことには、きっと意味があるはずです。コロナ禍の時代に生きる皆さんにとって、この苦しみや辛さが、必ず新たな道を切り開く力になると信じています。とても大変なことではありますが、共に力を合わせて、この危機を乗り越えましょう。

令和2年12月2日
兵庫大学・兵庫大学短期大学部
学長 河野 真
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