兵庫大学 兵庫大学短期大学部

教員のご紹介

こども福祉学科

准教授立本 千寿子

ご自身の専門分野について教えて下さい。

臨床心理学と保育・幼児教育領域における音楽学の折衷を専門にしています。
これまで、それらを軸に、乳幼児の心身の発達に焦点を当てた研究活動や実践、療育や子育て支援の臨床活動を行ってきました。その中で、自分の研究や臨床においては、「子どもの個別性を大切にする」という観点を大切にしてきました。

現在取り組まれている研究内容ついて教えて下さい。
また、その研究を始めようと思われたきっかけも教えて下さい。

「母体心拍音」の音・リズムが乳幼児に与える影響について研究しています。
母体心拍音とは、お母さんのおなかで胎児が聴取する音であり、胎内音の中である母体の大動脈からの拍動に伴う音・リズムです。私はこれまで、幼稚園・保育園・こども園における療育や指導、子育て支援などにおいて、多くの子どもたちと音楽を媒体とした関わりをしてきましたが、子どもによって好む音・リズムは違い、音楽への反応も様々でした。また乳幼児を支援するスタイルは、一対一が実現することばかりではなく、一対複数名になることも多々あります。そのような研究や臨床の年月を経る過程で、生き始める時に与えられる1番初めの音・リズムであり、文化や国籍が異なっても、おおよそ同じ期間、同じくらいのテンポで胎内において聴取してくる母体心拍音が乳幼児にとって有効なのではという仮説を持ち、研究を始めました。

大学教員になって、楽しいと思うこと、また大変だと思うことはありますか。

私は、学生たちの笑っている姿や声を見聞きするのが好きです。大学は、自己が選択した学問を追求するだけではなく、自分探しをしたり職業を決定したりしていく大切な時期だと思います。そんな学生たちが描く未来や夢を一緒に共有しながら、自分の専門の学問を介して共に学べることが楽しいです。
そんな中で、仕事やするべきことが重なってとても忙しい時は、ONとOFFの切り替えが大変に感じることもあります。

兵庫大学を一文字or一言で表すと?その理由はなんですか。

「穏」です。
兵庫大学は、学内には木々や芝生などの自然が多く、大学の横には寺田池という大きな池があり、美しく穏やかな環境にあります。
また、教職員も、所属するこども福祉学科にも、相互に認め合うような穏やかな雰囲気があり、そこに集う学生たちも、素直で穏やかな学生たちが多いように思います。

普段、学生とはどんな話をしていますか。

授業の前後や、ゼミの時、学内ですれ違う時などに、学生たちが色々なことを話してくれます。たわいもない日常(嬉しかったこと、腹が立ったこと…)の話や、学び(授業のこと、実習のこと…)、相談(困っていること、就活のこと…)です。学生たちと何気なく話をする時間が好きです。

「ありがとうのプロフェッショナルへ。」
“ありがとう”や“感謝”を伝えたい、若しくは、その言葉をいただいた経験はありますか。

母校の大学・大学院の恩師の先生方へ。
「今の私があるのは、尊敬できる先生方のお陰です。心から、ありがとうございます。」
私が学部・修士課程の時、自分の人生や専門を築く、大きな転機ときっかけを得ました。そして、働きながら博士課程に通う中で、研究をするということの本質や楽しさ・厳しさなどを学びました。その道のりで出会った先生方が、私にとっては、輝いて見えました。心から尊敬できる恩師の先生方に出会えたこと、教えていただいたことは、私の人生の宝物だと思っています。
「立本先生と会えてよかった」と言ってくれた学生たちへ。
「こちらこそ、みんなと出会えてよかったです。ありがとう。」
これまで、多くの学生たちに出会ってきました。どれだけのことを私が伝えられたのかは分かりませんが、「先生と会えてよかった」「ありがとうございました。」というような言葉は嬉しいです。学生たちとの思い出や交わした言葉や顔を思い出すと、温かな気持ちになります。学生や卒業生が、それぞれの場所で幸せであるよう、願っています。

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