人間にとって「遊び」とはどのような意義をもつのかについて、人間学的に探求してみたいと思います。成人に至るまで一度も遊んだ経験のない人は皆無ですが、とくに、人間の初期発達の段階にある乳幼児期の子どもは、遊びの活動を通して成長・発達していきます。また、乳幼児期以降にも、「遊び」は、学習や仕事に対する余暇や休息、娯楽ばかりではなく、様々な創造的な活動の源として人生を豊かに形成させると言えます。人間の存在自体に深く根ざしている「遊び」について定義を行い、その理論の一端を読み解きながら、私たちの経験活動の成り立ちについて探究を試みます。
（講義）

准教授 三浦　摩美

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