古来より人間は、自分たちの認識の起源と成り立ちについて、つまり人間の理解や経験の成立の仕組みについて問いを発し、それの解明を行っています。そして今日、「こころ」に関する理論は、脳科学や心理学、そして哲学他の認知科学を中心とした多様な学問領域において発展し、人間の身体と精神の発達とその構造についての理論が、実験やその他の実証科学的方法によって、また、臨床的な手法によって構築されてきています。それらの成果の全体像すべてを見渡すことはできませんが、「こころ」とその働きである認識あるいは認知がどのように成立するかについての哲学的な理論の一端を紹介します。
（講義）

准教授 三浦　摩美

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