「Mr.検索」と呼ばれた男
宮﨑 光世 教授

インターネットに魅せられ
東京大学大学院を中退してYahoo!JAPANへ。
東京大学に在籍していた1990年代、まだ一般には普及していなかったインターネットに触れ、研究費を稼ぐためにWebサイト構築やインターネット教室、経営者への助言等の事業をおこなうようになり、その無限の可能性に魅了されたのを覚えています。1995年の阪神淡路大震災で明石市の実家が被災したことを機に「1回しかない人生、自分がやりたいことをやろう!」と大学院を中退し、創業間もないYahoo! JAPANへ入社しました。
今や皆さんがあたりまえのように使っているインターネット検索など、さまざまなサービスの立ち上げに関わり、人力中心の登録型検索から最新技術を駆使したクロール型への転換、シリコンバレーのエンジニア・データサイエンティストと連携してのAI技術の導入などをサービス責任者として担ってきたことから、いつしか業界では「Mr.検索」と呼ばれるようになりました。
地方自治体の地域課題解決にデジタルの力を活用。
その後も、神戸市がスタートアップ支援として導入したコーポレートフェローシップ制度(民間人材活用)のフェローとして、中学生から若手起業家まで将来を担う起業家の卵に対してシリコンバレー現地で最先端の現場を体感させるプログラムの実施や、他にも、Yahoo! JAPANのビッグデータを地方自治体の地域課題解決に活用するデータソリューション事業を通じて、富山県や青森県など多くの自治体とのプロジェクトに携わってきました。
社会でDX(Digital Transformation)の重要性が叫ばれているいま、コロナ禍によりデータ活用、デジタル化の進展という一面をもたらしました。人々の動向がこれまでにない形で可視化され、物理的な移動をともなわないワークスタイルが浸透しました。どうせならその波にのり、どんな仕事をするにしてもデータや技術を味方にして進化させていく、そんな行動の助けになる力を身につけてもらいたいと思っています。
宮﨑 光世 教授(2021年4月就任)