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看護学科からのお知らせ

看護学科からのお知らせ

2023.05.11

【看護学科】看護学科2年生「老年看護学概論」の授業で「高齢者の社会的問題」について考える!

日本は、今、超高齢社会です。100歳まで生きられることが可能となってきています。しかし、健康に生きられる時間は限られています。長生きすればするほど楽しいこともありますが、社会的には困った問題も生じてきます。

今回、2年生が取り上げた高齢者の社会的問題のテーマで一番多かったのは「高齢者ドライバーの問題」でした。近年の現状では高齢者ドライバーによる事故が増加している。原因は加齢による身体能力の低下(視力低下、反射神経の鈍り、状況判断、突然の対応の遅れなど)です。特に地方では交通機関が不便で生活に困る現状があります。これらの問題について考えてみました。

問題としては

アクセルとブレーキ踏み間違え、高齢者の運転免許保有者の問題、高齢化の進展、地方自動車移動への依存などです。

対策として

・高齢者ドライバー向けの交通安全教室の開催

・免許返納すると公共交通機関の運賃割引(自治体が交通機関の割引クーポンを配布)

・サポカー限定の免許にするサポカー(サポートカーの略で、衝突被害軽減ブレーキ、車線脱線逸脱警報システムなどで安全支援をしてくれる車)

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課題として

移動スーパー(とくし丸)、郵便局へコンビニが出店、デイサービスでの買い物支援、サポカーの拡大、免許返納の支援などがあげられました。ただ、サポカーはコストがかかるという問題があります。以上、まだまだ考えなければならない問題は山積みです。

その他、高齢者の貧困問題、では「ゆとりある生活を送るためには定年後に25年間夫婦で生活するためには7000万円以上必要」などの意見が出ました。そこで厚生年金と国民年金の月額など具体的な数値から考えてみました。健康で施設などへ入らなくてもよい高齢者と要介護となった高齢者では必要なお金も違ってくるのでは?などのディスカッションも出てきました。

また、高齢者の虐待の問題、老々介護・認々介護の問題、高齢者の健康維持するためには筋力の低下するフレイルを予防するためにウオーキング、ラジオ体操の活用、地域の社会参加ができることなどがあげられました。地域で困っている高齢者の相談窓口は「地域包括センター」であり、加古川市の現状を調べて発表したグループもあります。知名度がまだ少ない現状からできることも考えてみました。

さらに、学生の立場でできることはないかと考えた結果、「健康教室」へのボランティアとしての参加に意欲を示していました。

今後に期待したいと思います。

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