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熟議2017 in 兵庫大学実施要項

  1. テーマ
  2. 「AI×地域 ~AIで変える加古川地域の未来~」
     ※本熟議における加古川地域は加古川市、高砂市、稲美町、播磨町を想定しています。

    • 【参考】「熟議」とは、協働を目指した対話のことをいいます。具体的には、下記のようなポイントを満たした、協働に向けた一連のプロセスを指します。
    • 1. 多くの当事者(保護者、教員、地域住民等)が集まって、
    • 2. 課題について学習・熟慮し、議論をすることにより、
    • 3. 互いの立場や果たすべき役割への理解が深まるとともに、
    • 4. 解決策が洗練され、
    • 5. 施策が決定され、個々人が納得して自分の役割を果たすようになる
    • 文科省
    • http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo11/
      shiryo/__icsFiles/afieldfile/2010/08/06/1295728_07.pdf

  3. 目的
    •  本取組みを、地域社会における中核的存在としての本学の機能強化を図るとともに、地域と連携しその中核となる大学づくりを目的にCOC「Center of Community 地(知)の拠点」事業の一環として位置づけています。
       すなわち本学は、地域の知的拠点として、地域の課題に対し、有する知識や問題解決のための手法、及び学生を含む人的資源を提供することにより「地域社会に向けた教育・研究及び社会貢献の全学的取組みの推進」につなげることを目指しており、「熟議」はそのための重要なツールの一つなのです。

  4. 目指す5つの効果
    • ① 熟議による地域課題の解決に至る合意形成手法の開発・確立
    • ② 市民、行政、大学による加古川地域における課題解決策、その実施に向けての検討
    • ③ 地域コミュニティの拠点として、地域について議論する機会の提供
    • ④ 本学学生に対する正課外における教育成果
    • ⑤ 高校生に対する学校外活動での教育成果

  5. 兵庫大学熟議手法と熟議2017 in 兵庫大学の進め方
    • (1) 兵庫大学熟議手法
    •  「熟議」という言葉は、熟慮と議論を併せた言葉であり、本学では2012年開催の「熟議」以降、①熟慮の段階、②議論の段階、③共有の段階、④振返りの段階、⑤実践の段階の5つの段階を踏む「兵庫大学熟議手法」に沿って「熟議」を行っています。
    • COC

    • (2) 熟議2017 in 兵庫大学の進め方
    • テーマ:AI×地域 ~AIで変える加古川地域の未来~

    • 1) テーマについて:
    •  2012年にスタートした兵庫大学熟議は今年度で6度目の開催になります。これまで継続して「地域」における課題の発見とその解決に至る合意形成手法として熟議(「熟慮」+「議論」)を実施し、人と人との繋がり、地域力の重要性について、共通の認識が形成されてきたと理解しています。

       今年度は、AI(人工知能)をテーマに取り上げます。AIを使って加古川地域が抱える課題を解決し、地域社会を変革することについて、熟慮し、知恵を出し、議論をいたしましょう。

       AIは急速に発展している技術の一つであり、現在、高校生や大学生が社会の最前線で活躍する時代には、良きパートナーとして、あるいは仕事を巡るライバルとしてAIが社会に取り入れられていることでしょう。

       AIの台頭は遠い未来の話ではなく、一部が実用化されている自動運転技術に用いられるなど、産業界では既にAIを使用した多くの事業が展開されています。ニューラルネットワークに基づくディープラーニング(深層学習)を用いて開発されたマシーンは囲碁や将棋の世界では、人間では思いつかない手を指すとも言われており、さらには医療面では人間が見落としていた病変をAIが発見するなど、一部の能力ではAIは着実に人間を越える地点まで達しています。

       とはいえ、AIは真に意味を理解しているのではなく、「知性があるように見える」だけであり、また人間との会話には不自由をしない推論程度の能力でしかない、との意見もあります。一方で、天才的な起業家であるイーロン・マスク氏はAIの持つ危険の側面を訴え続けていますし、ハード、ソフトの開発により2045年には、その能力が人間を超え、技術開発と進化の主役が人間からAIなどの「機械」に移る特異点(シンギュラリティ)を迎えるともいわれています。

       そうしたAIを活かす可能性について、2016年、国は人工知能技術戦略会議を設置、総務省、文部科学省、経済産業省の3省連携でAI技術の研究開発と、その成果を、国の課題である超高齢社会、インフラの老朽化、自然災害への対応等へ反映することを目指しています。

       超高齢社会などこれら課題については、加古川地域にとっても無縁ではありません。同時に、より身近で具体的な加古川地域に独自の課題もあるかもしれません。そうした課題とこうあって欲しいと願う地域のビジョンを描き、そのビジョンに到達するためにAIをどう活用するのかを考え、議論しましょう。

    • 2) AIについて:
    •  AIには明確な定義がないという問題があります。そもそも「知性」や「知能」自体の定義がないことから、人工的な知能を定義することもまた困難ともいわれています。とはいえ、参加される方々には、AIがどのようなものか、ある程度共通して知っていることが必要で、下記の3つの内容を踏まえた技術体系をAIとして取り上げます。

    • ① AIは既に実用化されている技術
    •  AIを活用している身近な商品としては、インターネットの検索エンジンやスマートフォンの音声応答システム(Apple社のSiriなど)、相手の感情を推理し応答するロボットPepper(ソフトバンク社)、部屋の大きさや置かれている家具を認識して掃除をしてくれる掃除機(iRobot社)などがあります。いずれも、わずか数年前にはそれほど能力は高くはなかったのですが、今では生活を送る上で当たり前に使っているものです。AIは人との対話や人との生活の中で、あたかもその存在が人と同じであるように見せる、つまり知能に似せようとする技術でもあるのです。

    • ② AIの特徴は学んで発達すること
    •  AIは人の下した命令を処理するコンピュータ技術ではなく、多くの情報を入力することで学ぶという、人が知能を高めることとも似ています。機械学習という考え方です。そして、人よりもはるかに大量の情報を高速で学び続けることができます。IBMが開発したAIのWatson(ワトソン)は、医療の分野での応用で、過去の診断のための画像や検査結果を大量に取り込み、そうして学んだことを活かし、画像診断で、経験豊富な医師でなければ見落としていたわずかな病変を発見することができました。またAIの学びは、インターネットの発達と無縁ではありません。機器等の電子化とネットへの接続により、日々の生活から大量の情報、ビッグデータが発生しています。それらを読み込み、関連付けて何らかの方向性を見出す、といった一連の「学び」の処理はAIが得意とするところです。ただ気をつけるべきは、AIの学びは人の営為に基づく、ということです。機械学習の方法も人が与えた考え方ですし、人々の営みが間違っているがゆえに、偏った内容の情報が与えられれば、AIも間違った判断を下す可能性もあります。

    • ③ AIは機械と組み合わされて機能を発揮
    •  AIのさらなる実用へ広がりが期待をされていますが、そのためには機械と組み合わされることが必要になります。前述の自動運転技術は、AIを自動車という機械に搭載することで、人が運転をしなくとも望む場所へ運んでくれる技術です。このほか、ドローンへ搭載して、モノを運んだり、街中のカメラに組み込んでテロや犯罪を未然に防いだりすることへの応用も期待されています。人が与えたプログラム通りに動くロボットではなく、AIを組み込むことで、人の知能が行っていることと同じように、周囲の変化に合わせて、学んだことを活かして判断することができるマシーンとなります。

    • 3) 地域の課題について
    •  地域社会を変革することがテーマですが、そのために地域の定義が必要になります。2013年度以来、「熟議」で扱う地域を「加古川地域」としてきました。本熟議における「加古川地域」とは加古川市、高砂市、稲美町、播磨町を想定しています。

       これまでの熟議の成果を精査しますと、加古川地域を対象としながらも、ここに限定された課題のみが取り上げられる、というだけではなく、広くどのような地域でも見られる課題、そしてそれらにも応用ができる解決策が示されてきました。これは加古川地域が日本の一般的な地域にも繋がる普通の地域である、ということですが、同時に、参加された方々、特に高校生の場合、日々通学する範囲で地域を捉え、加古川地域の多様な側面を知らない、それゆえ加古川地域の課題を見出すことが難しかった、という点も要因と考えています。

       そこで、改めて加古川地域について理解するために、フィールドワークを通して地域を知る機会を設ける必要があります。もちろん、地域の課題は日本社会全体の課題と無縁ではなく、加古川地域に独自の課題と感じても、それは日本の課題であるかもしれません。ただ、メディアや本を通じて、概念として課題を知るのではなく、例えば、日本全体で少子化が進んでおり農業の後継者が減少することが言われていますが、加古川地域では、農業者により支えられてきたため池の管理が困難になっていることを実感としてとらえ、地域にあるため池の管理問題を課題として見出す、ことが必要になるのです。

    • (3) AIを活用した地域の課題を解決するために
    •  「熟議2017 in 兵庫大学」では、AIの技術体系に基づき、AIが機械学習をする存在という枠組みで進めます。つまり、データを入力し、それを学習し、結果、理解や判断を行ったりアイデアを生み出したりするAIという存在により、地域の課題を解決することを熟慮し、議論します。地域課題を解決する目的とAIで解決に必要となるデータがあって(目的×データ)、AIが学習し、人によって活用できるようになる、ことです。

       例に沿って、その枠組みを示します。

    • □「熟議2017 in 兵庫大学でのAIの役割(データを学習して人によって活用すること)
    • AI
    •  AIを活用することは、関連するデータを学習させることで、応答を行ったり、判断をしたり、そして新たなアイデアを出すというように、人が知能を発揮することと同じような出力が得られる、ということです。

    • □課題解決の枠組み(目的×データから活用方法を整理)
    • AI

    •  地域課題を例示していますが、ビジネスの課題解決の方法、1.効率UP、2.関係者(ステークホルダー)の拡大、3.創造性の発揮、に当てはめ、1.ため池管理の効率化、2.ため池管理の関与者数拡大、3.新たなため池利用法の開発、と3つの、解決に必要な目的を示します。目的とAIが学習すべきデータがなければAIは活用できません。

       AIを用いての課題解決策を示していますが、これらの方策は、大量のデータを学ぶことができるAIであれば、可能だろうと、あくまでも想定されるものです。例えば、ため池管理者である農業従事者が、24時間のため池の水位のデータを見ていても補修箇所はわかりません。過去の、そして他の多数の類似するデータ、ため池の構造を学んでいるAIであればこそ、危険があり、補修を要する箇所を予測できるのです。

    • (4) 熟慮と議論の2段階方式で進める議論
    • 1) 熟慮(講演)
    •  実施日時 10月29日(日)13時~14時50分
    •  ■講演① AIとその可能性(70分)
    •   AI(人工知能)とは何か、そしてその可能性について事例を通して学びます。
    •  ■講演② フィールドワークの実施について(30分)
    •   フィールドワークの実施方法、地域課題の見つけ方のヒントを学びます。
    •  会場 兵庫大学 17号館407教室

    • 2) 熟慮(フィールドワーク)
    •  講演の後、各々選択した箇所でフィールドワークを行います。AIの活用で解決できるかもしれない、ということを考えながら、フィールドワークで地域の課題を見つけます。熟議プロジェクトチームより、フィールドワーク先を考えるヒント(テーマ)を提示しますので、それを踏まえフィールドワークに出向いてください。

       フィールドワークで課題を見つけた後、11月8日(水)までに、下記を熟議専用ホームページの熟慮提出フォームから入力・送信してください。
    • ① 課題の名称(20字以内)
    • ② 課題の概要(400字程度)
    • ③ 課題を考えるきっかけになった場所や物を収めた写真(1~2枚)
    • ④ AIを活用するために必要となるデータの種類 (データは不要です)

    • 3) 議論
    •  議論はグループワークの方式で進めます。熟慮の成果を基にグループ分けを行います。
       前半、参加者はフィールドワークで熟慮した地域課題を示し、課題を解決するための目的を見出し、共有をします。議論の結果を発表する機会を設ける場合もあります。
       後半は、その目的に達するため、AIを活用してどのような解決策があるのかを議論します。またそれによって地域社会をどう変化させていくのか、さらには倫理的な問題がないのか、なども含めて議論を深めたいと思います。

  6. 実施概要
    • ① 開催日時:平成29年11月19日(日) 10:00~15:00
    • ② 会場:兵庫大学(ラーニングコモンズ)
    • ③ 参加人数:70人程度 (6~7人×10グループ)
      • 想定内訳
      • 高校生  4名
      • 大学生  1~2名(本学学生)
      • 地域住民 1~2名
      • ファシリテーター  1名(本学学生)
    • ④ 参加費:無料(お弁当、飲み物をご用意致します)
    • ⑤ 当日プログラム(予定):
    •  時間 所要時間  内容
       全体会  09:30~10:00 (30分)  受付
       10:00~10:05 (5分)  開会の挨拶(河野学長)
       10:05~10:15 (10分)  テーマ等の説明(熟議プロジェクトチーム)
       グループワーク  10:15~10:25 (10分)  アイスブレイキング
       10:25~11:45 (80分)  熟議(第一段階議論)... ワークショップ
       11:45~12:00 (15分)  中間講評
       12:00~13:00 (60分)  昼食
       13:00~14:00 (60分)  熟議(第二段階議論)... ワークショップ
       14:00~14:20 (20分)  まとめ
       全体会  14:20~14:50 (30分)  議論の結果の共有と講評
       14:50~14:55 (5分)  岡田市長あいさつ(予定)
       14:55~15:00 (5分)  総括(田端副学長)
       15:00    閉会
  7. 主催
    • 兵庫大学・兵庫大学短期大学部

  8. 共催
    • 加古川市

  9. 後援
    • 兵庫県、兵庫県教育委員会、高砂市、稲美町、播磨町、加古川市教育委員会、高砂市教育委員会、
      稲美町教育委員会、播磨町教育委員会、(公財)兵庫県生きがい創造協会、神戸新聞社、
      BAN-BANネットワークス株式会社

  10. 企画・運営
    • 兵庫大学地域連携オフィス 熟議プロジェクトチーム・学長室

  11. 申込み
    • 兵庫大学 熟議専用ホームページから
    • URL: http://www.hyogo-dai.ac.jp/jukugi/
    • ※なお、熟慮や「熟議2017 in 兵庫大学」に関する情報はホームページを通して随時公開していきます。


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