講座
講座
No.1101
『日本書紀』読解から見る古代日本
―天皇の物語と時代観―
『日本書紀』や『古事記』は天皇を中心とした歴史を語りますが、8世紀はじめにまとめられたものであるために、全てが同時代記録というわけではありません。したがって、神話めいた話や、歴史の事実に照らして誇張された伝承とみられるものなども含まれます。この講座では、古代人が語った過去の天皇へのイメージを考えてみたいと思います。
目標・メッセージ
『日本書紀』ほか、古代の史料を読み解きながら、物語で語る天皇像などを考え、古代史を見つめる広い視野を養いたいと思います。
講師・略歴
生田 敦司 (大谷大学・龍谷大学 非常勤講師)
日本古代史専攻。
神話・物語・系譜伝承の分析、情報学との連携・共同研究。
【著書】
論文等に、「記紀の天皇に対する『祖先伝承』という視点」『日本古代の宗教と伝承』(勉誠出版、2009年)、「『日本書紀』の上毛野氏伝承」『日本書紀研究』第28冊(塙書房、2013年)ほか。
日程
11/10 11/17 11/24 12/1 12/8 12/15 金曜日
14:40~16:10
プログラム(演題)
第1回 歴史編纂の区分と画期の天皇
第2回 過去の天皇へのイメージ
第3回 氏族の「祖」と天皇との結びつき
第4回 記紀の天皇と倭の五王
第5回 天皇への叛乱を軍で鎮圧する伝承
第6回 叛乱・抗争を自ら鎮圧する天皇
- 会場
- 兵庫大学エクステンション・カレッジ
- 定員
- 30
- 受講料
- 7,740円