講座
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No.1251
文学作品から仏教を考える
―岡本かの子「老妓抄」をめぐって―
仏教は日本文化に大きな影響を与えてきました。近代の作家、岡本かの子を育んだのもその文化です。従来、かの子の文学はマスコミが喧伝した人物像ごしに読まれがちでしたが、彼女が目指したのは小説と仏教との融合でした。今回はその代表作の一つである「老妓抄」から、そこに流れる仏教のこころを読みとってみましょう。
目標・メッセージ
文学作品から受け取る「何か」は、読む人の数、読む回数だけあります。その「何か」を増やすために役立つ講座になれば幸いです。
講師・略歴
野田 直恵 (兵庫大学短期大学部保育科 准教授)
龍谷大学大学院文学研究科博士後期課程(単位取得満期退学)、文学修士
主な研究テーマは岡本かの子の文学、仏教文学を中心とする近代文学
近著に『太宰とかの子』(共著、おうふう、2013年2月)
「岡本かの子『散華抄』論ー小説家としての出発点」(単著、『国語国文』2012年4月)
「岡本かの子「老妓抄」論 ーそれぞれのパッション」(単著、『国語国文』2013年12月)
「岡本かの子「花は勁し」論ー空間に生起するものー」(単著、『日本近代文学』2016年11月)
「近代日本における『百喩経』受容-岡本かの子と「百喩経」-」(単著、『仏教文学』2017年4月)
日程
1/23 2/6 2/20 3/6 火曜日
10:40~12:10
プログラム(演題)
第1回 岡本かの子と仏教~文芸批評の功罪
第2回 岡本かの子「老妓抄」を読む1
第3回 岡本かの子「老妓抄」を読む2
第4回 「老妓抄」と仏教~〈華やぐいのち〉
- 会場
- 兵庫大学エクステンション・カレッジ
- 定員
- 30名
- 受講料
- 5,160円