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講座

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No.1061 宮沢賢治作品の魅力と時代性―誰もが共に生きることの幸せ―

宮澤賢治の生きた時代は自然災害の多い時代でした。それを反映して「自然との共存」「自然の中で生きる人間」がテーマになっている作品が沢山あります。イーハトーヴという空想の世界には純粋な心を持った山の住人に対して、文明の象徴として金権主義者(猟師・工場主など)と、その中間的な村人が存在します。賢治は支配的な人を懲らしめますが、許されて共に生きる道が示されています。その方法は実にユーモラスです。自然も人も動物もみんなが共存して生きる道を求めた賢治の思想や宗教心に触れてみましょう。

目標・メッセージ

賢治の深い思想や宗教観を、作品を通して味読しましょう。表現の面白さやオノマトペ(擬音、擬声語)も賢治作品の特徴です。リズムを体で感じながら輪読して皆で楽しみましょう。映像も用意しています。

講師・略歴

和田 典子(姫路大学 人文学・人権教育研究所教授 教育学部教授)
文学博士・教育学修士。
大阪教育大学大学院 教育学科国語国文学専攻。教育修士取得。
梅花女子大学大学院文学研究科にて、論文博士(文学)を取得。
現在姫路大学(近大姫路大学より校名変更) 人文学・人権教育研究所教授、教育学部教授(兼担)。いなみの学園大学院講師。
専門は近代文学、特に大正期の詩歌・童謡研究、および播磨地方の文学・文化研究。
『三木露風 赤とんぼの情景』で日本児童文学学会奨励賞、半どんの会文学賞・及川記念賞を受賞。兵庫県教育委員会主催の「ネットミュージアム 兵庫文学館」のコンテンツ「三木露風館」の執筆・監修者。

日程

①10月16日(火) 生きるために殺生する苦しみ
②10月23日(火) 懲らしめられる進入者、支配者
③10月30日(火) 自然との共存ー人も動物も幸せになれる世界

時間 火曜日 14:40~16:10

会場
兵庫大学エクステンション・カレッジ
定員
30名
受講料
3,870円
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