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看護学科からのお知らせ

看護学科からのお知らせ

2023.08.08

【看護学科】進路探求塾「よりよい看護ってなあに」

8/6(日)看護学科の「探求塾」に2人の高校生にご参加いただきました。
17号館シミュレーションユニットで、「よりよい看護ってなあに」をテーマに、講義やナースコールを押す体験・受ける体験、そしてディスカッションを行いました。 
講義では、日本看護協会が提示している「看護職の倫理綱領」を、そして本日の事例を考えるために「白血病」について学びました。倫理綱領からは、より質の高い看護を行うために、看護者自身の健康保持、人としてのありかた、対象者に向かう倫理的な心構え、対象者の個人情報を守る「守秘義務」などを、そして白血病では、抗がん剤の治療を受けた患者さんに起こる症状や看護について学びました。
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事例は、40歳代の男性が白血病の治療の副作用である貧血が強く表れていて、トイレに行くためにナースコールで看護師を呼ぶように言われているけれど、黙ってトイレに行き、ベッドに帰れなくなってしまったという場面でした。
貧血がひどく、歩くときにふらつきのある40歳代の男性が看護師を呼ぶ時、どのような気持ちになるでしょうか。
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参加者は、実際に、看護師役としてナースコールを受け、また、患者役として「トイレに行かせてください」とナースコールを押し、看護師を呼ぶ体験もしました。
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この後、看護師の気持ちと、患者さんの気持ちを考え、意見交換をしました。
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本来、ナースコールは患者さんにとっては命綱のようなものですが、ナースコールを押して看護師を呼ぶことに「看護師さんは忙しいのに呼んでもいいのかな?申し訳ないな・・・」といった躊躇の気持ちがありました。
一方、看護師サイドは「なんでナースコールを押してくれないんだろう?ふらつきもあるから、倒れたら大ケガをし、命にも関わってくるのに・・・」と思っていました。
話し合う中で、参加者の皆さんは、それぞれの立場で考え方や思いが違うことに気付きました。そして、今後どうすればよいのかを考えてみました。
患者さんがナースコールを押すことを躊躇っていることには理由があり、どのような思いがあるのかを看護師は聴くことが大切では・・・という意見が出ました。
そして、患者さんの気持ち、看護師の気持ち、また、それぞれ人によっても感じ方や思いは違うので、お互いの気持ちを確かめながら、同意のうえで看護していくことが大切だと学びました。
将来、ご参加の皆さんが看護の道を歩まれるときに、本日の学びが看護の心として灯されることを願っています。
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