ご自身の専門分野について教えて下さい。

少子高齢化が進む中、日本では社会保障制度や税制等の改革が進められています。私の関心は、これらの財政政策の変化が景気や経済成長に対してどのような影響をもたらすのか、そして、そもそもどのような改革が望ましいのか、ということです。学問分野としては、財政学・マクロ経済学になります。

現在取り組まれている研究内容について教えて下さい。
また、その研究を始めようと思われたきっかけも教えて下さい。

財政の役割の一つに、高所得者に税金等の負担をしてもらい、低所得者の生活を助けるという「所得再分配機能」があります。現在はその柱ともいうべき所得税制の望ましいあり方についての基礎的な研究をしています。もともと所得格差という問題には関心がありました。

学科内もしくは大学内で１番仲の良い教員をお紹介してください。

皆さんに仲良くしていただいているので「一番仲の良い」というのは難しいです(笑)
あえて、ということなら、同い年の子どもがいる共通教育機構の金子先生とはプライベートで遊んだりしますし、現代ビジネス学科の西田先生には誘われて飲みに行ったりしています(コロナ禍でしばらく行っていませんが…)。

講義をするうえで気を付けていること。

経済学入門をはじめ、マクロ経済学や財政学などを講義していますが、残念ながら経済学自体がそんなに簡単ではないんですよね...(どんな学問もそうかもしれませんが)。講義では、ただ結論を伝えるのではなく、経済学の考え方を丁寧に伝えるように心がけています。そのうえで学生の皆さんには「学ぶ楽しさ」を感じてほしいです。

これから兵庫大学を希望する高校生へメッセージをお願いします。

勉強だけでなく、さまざまな経験によって自分の可能性を高めることができるのが大学の4年間です。コロナ禍で学びの「形」はいろいろな変化を強いられていますが、さまざまな機会を通して学生に成長してもらいたい、という本学の姿勢は変わっていません。微力ながら、皆さんの充実した学生生活の一助となれるよう、私もがんばります。