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看護学科からのお知らせ

看護学科からのお知らせ

2024.02.06

【看護学科】3年生、老年看護学実習Ⅱ最終クール終了!「実習での学び」発表会を開催しました

 老年看護学実習Ⅱ(介護老人保健施設、介護老人福祉施設の2施設での実習)を4グループが終了しました。 以下は学生たちの学びです。

一番困ったことは?
・利用者とのコミュニケーション。特に認知症の利用者の方とのコミュニケーションが難しかった。短期記憶に障害があるため、繰り返し同じことを何度も話す利用者の方へ、の対応で戸惑った。

学んだことは?
・必ず一人一人の強み(その方の良いところ)がある。 そこを見つけて接していくと何度も同じことを繰り返されても、肯定的に受け止めて接することができた。
・認知症を特別なこととしてとらえないで、一人の人間として尊重した態度で接することが大切である 。
・利用者の今までの生活、価値観な性格や趣味などその方の背景を知ることが個別性であり 一人一人がやりたいことも違い、それらに対応することが大切である。

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▼特別養護老人ホームでの学び
 介護老人保健施設、介護老人福祉施設の2施設では、「看取り」を行っている。
 特別養護老人ホームでは、医療的ケアは積極的にはしない。「死」が迫っていても穏やかに過ごし、「死」は自然なこととして日常としてとらええていた。亡くなる前は、家族が取り囲み、お茶会などをして昔の思い出話をしながら見送っている。(「看取り」の講義より )

死生観(死についてのとらえ方、考え、イメージなど)の変化あったか?
・「死」ということについては、暗いイメージがあったが、講義を聴いて「明るい死生観」が持てるようになった。 

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千鶴園「看取り」講義資料より抜粋

介護老人保健施設でのリハビリはどのようなものだったか?
・介護老人保健施設では在宅復帰を目的としており、自立した生活への支援がしっかり行われていた。
・管理栄養士による栄養管理と理学療法士によるリハビリに力が入れられていた。また、看護師は多職種と連携してレクリエーションを通して一人一人の個別性を尊重するように取り組まれていた。
・デイケアセンターを利用している利用者は健康に対する意識が高く、一人、一人が健康法を身につけていた。

特別養護老人ホームでの生活はどのようなものだったか?
・10名の利用者が一つのユニットに滞在している。個室になっており、プライバシーが守られている。馴染みの家具など、自分の愛用していたものなどが持ち込まれている。
・食事は「神戸牛」が食べたい、お寿司が食べたい、お酒が飲みたいなどの希望があれば施設でできるように努力されているとのことだった。
・食事は利用者にとっても一番の楽しみであり、管理栄養士は四季折々の行事にメニューの工夫をされていた。お正月にはおせちのお重も出されているとのことで、利用者はとても楽しみにされていた。
・施設に暮らしていても四季の変化を感じられ、利用者にとっては「食べる」ということが大きな楽しみでもあり、食の欲求を満たすためにも最大限の努力をされていることが分かった。

 以上、学生たちは、施設は生活の場であり、利用者にとって少しでも快適に生活が送れるよう多職種連携が非常に大切であることを学んでいました。学生たちの今後に期待します。

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