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兵庫大学エクステンション・カレッジ

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概要

大学での学びをいつでも
自分が求める時に、社会が求める時に。

兵庫大学エクステンション・カレッジは、大学開放の理念のもと、兵庫大学での教育機会を公開し、知識基盤社会において高まる生涯学習のニーズに応える機関です。そして、「シティズンシップ教育」を学習の基盤としています。
シティズンシップとは市民権とも訳され、社会の一員としての権利を持つと同時に、社会 に関わり支える義務を伴うものです。シティズンシップ教育では、知識や技術を学び自分自身の価値を高めるだけではなく、社会に参加・貢献することを目指します。
兵庫大学 エクステンション・カレッジでは、市民社会の形成に向けて、教養から実践まで幅広く充実した講座を展開いたします。

沿革

2014年3月
兵庫大学エクステンション・カレッジ開設
2014年4月
田端 和彦氏(生涯福祉学部社会福祉学科教授)が兵庫大学エクステンション・カレッジ長に就任
2014年4月
榎木 浩氏(経済情報学部経済情報学科教授)が副カレッジ長に就任
2017年4月
李 良姫氏(現代ビジネス学部現代ビジネス学科教授)が副カレッジ長に就任

ごあいさつ

市民の自立に向けた取り組みを
学ぶ機会に

兵庫大学エクステンテンション・カレッジ長 田端 和彦

平成27年は阪神・淡路大震災から20年目となります。あの地震は大地を揺らしただけではなく、公と民のあり方にも大きな変化をもたらしました。隣近所での助け合い、復旧に際して全国から駆けつけたボランティアたちの活躍など、市民一人ひとりの役割がクローズアップされました。それまで、公と民の関係は、行政サービスの市場化、民営化に伴う民間企業と政府との関係でしたが、市民がより大きく公と関わる可能性が広がりました。
もちろん住民運動など市民が主体となる活動は1960年代より盛んでしたが、政府や企業と対立する主張や運動のあり方が重視され、また住民であるか否かといった代表性が課題となるなど、常に相対的に捉えられる存在でした。企業や政府ではないもの、あるいは住民の一部のものたち、というように相対化することで市民を捉えていたのです。
やがて理念や目的を共有する主体性を持った市民の活動が盛んになると、それは相対的な存在ではなくなり、市民というセクターを想定したり、その組織化の必要性が認識されたりするようになりました。従前の市民の捉え方が大きく変化していることを誰の眼にも明確に、ショッキングに示したものが阪神・淡路大震災でした。
あれから20年。市民と公への関わり方は以前と大きく異なっています。ボランティア活動での喜びや、退職後に地域活動へまずは参加をしてみようとするなど、実践を通し、一人ひとりが「市民」を意識し、実感する機会があります。同時に、この意識や実感を、過去の蓄積や現代の知見からの学びを通し、自らの存在意義や役割を問うことが、市民が真に自立する機会となるのではないでしょうか。兵庫大学エクステンション・カレッジは、シティズンシップ教育(市民性教育)を掲げ、市民のあり方を考える機会を提供いたします。皆さんの実践を確かめる機会になれば幸いです。