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看護学科からのお知らせ

看護学科からのお知らせ

2023.06.16

【看護学科】看護学科3年「老年看護援助論」で「麻痺のある患者さんの車いす移乗」をどのようにすればいいのか?演習で考える!

看護学科3年生は9月より病院実習が始まります。今回の演習では「麻痺のある患者さんの車椅子移乗」を考えました。
麻痺があっても健側(麻痺がない健康な側)の残存機能(動かすことのできる麻痺のない足全体や手全体)を動かさなければ、全く体を自分の力で動かすことができなくなってしまいます。
まず、車いすに移乗するためには自分の体を起こしベッドの端に座ることが出来なければ車いすへの移乗はできません。
健側の上肢(手から方まで)の肘の力を使う、下肢(足先から太ももまで)も麻痺側の足をすくって麻痺をしていない足に載せてベッドの端へ移動する。同時に健側の手でベッド柵などをつかみ起き上がる。以上の動作で何とかベッドの端へ座ることができます。
また、車いすへ移乗するときは健側の足を軸にして患者さんが車いす側へ回転できるように車いすを設定しなければなりません。
患者さんの体を支えて、患者さんが健側の足を使いまた、健側の手を使って車いすのアームを持ち健側で回転して移乗するなど考えてしなければなりません。

身障者のトイレも便器の設定がトイレによってさまざまで、車いすをどの位置に設定すると、安全に車いすからトイレの便座へ移乗できるのか、よく考える必要があります。また、患者さんの特性をふまえて、どのトイレを使うと安全に移乗することができるのか、考えるきっかけになりました。
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残存機能を生かしながらの車いす移乗にやってみていろいろ気づいたことがあるようです。
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患者さん役を体験することで、色々な気付きがありました。「看護師さんがこれから何をするのか説明してくれて、声をかけてくれると安心した」「しっかり支えてもらえると安心した」と患者さんへの声掛けの大切さを学ぶことができました。
看護師役の演習では、「実際にやってみると難しかった」「いざやってみると、どうするんだっけ...と悩んでしまった」「すべて介助をするのではなく、麻痺のない部分でできる力を引き出すことが大切だと分かった」という声が聞かれ、演習を通して学びを深めることができました。
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