看護学科からのお知らせ
看護学科からのお知らせ
2025.01.29
【看護学科】1年生 吸引・酸素療法の演習を実施しました。
1月20日に1年生「看護技術論Ⅱ」の授業で吸引・酸素療法の演習を行いました。
①モデル人形 さくらさんへの口腔内吸引・鼻腔内吸引を実施しました。


学生の感想シートからは「飛沫感染、院内感染につながらないよう常に注意して行動しなければならない。」といった標準予防策の大切さや、
「挿入の長さは口腔が5~7cm、鼻腔が15cm程度、鼻腔の挿入角度は最初は上向きでキーゼルバッハ部位は出血しやすく円を描くイメージで~と解剖生理を考えながら実施する必要がある。」こと、
侵襲を伴う処置であるため、「吸引をしている時は患者さんは息を止めている状態であることを忘れないようにしたい。」「吸引はつらくて苦しいと思うので10秒以内で行いつつ、やさしく丁寧に行うことが重要」であることが学べていました。
②酸素ボンベによる酸素吸入

「患者さんの命に係わるため、ちゃんと酸素が出ているか、吸入されているか、残量はどうかとしっかり目で見て確認する必要がある。また、どんな事故が考えられるか、その為にどんな予防をすべきかを考えていきたい。」
「どの演習にも言えることだが、1つの動作を行う前に、元栓が閉まっているか、酸素ボンベに損傷はないかなどの確認を行うことが事故やミスの防止につながると学んだ。酸素の残量や使用可能時間の計算を間違うと患者さんに酸素が供給されないなどに事故につながるためとても重要なことだと思った。」
③モデル人形SimManが呼吸困難を訴えた事例でのシミュレーション
ナースステーションで救急カートやマスクの種類について教員より学び、各自で演習の振り返りをしていると。。。 102号室のSimManさんが 息が苦しいと訴えています。
学生にとって、事例を用いた初めてのシミュレーションでしたが、「初めてで難しかったけど焦りながらもマスク装着までできた。」「いきなりナースコールが聞こえ、緊急と言われると思っている以上に冷静に患者の観察ができないと知った。」「胸の動き、腹の動き、顔面蒼白かチアノーゼがないか観察し、口内に異物があれば除去するため吸引器も用意しておく必要があることを学べた。」というように講義・演習で学んだことが実践できたこと、マスク装着前後の観察が大事であることが学べました。
また、何をするにおいても「患者さんを観察しながら行うことと声かけをすることが大切」であることや、「自分で呼吸が上手くできなかったり、痰の喀出できなかったりすることを考え、どれだけ本人が苦しいのかを分かっておく必要が前提としてあると思った。」など看護者としての心構えについても学べていました。1年生の基礎看護学の科目はこれで終了しました。2年生では看護過程を展開する看護技術論Ⅲ、問診・視診・触診・打診・聴診での観察を通して必要なケアを考えるヘルスアセスメントがあります。4月からまた皆さんと一緒に学べるのを楽しみにしています。