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看護学科からのお知らせ

看護学科からのお知らせ

2025.03.12

【看護学科】初めての受け持ち実習 基礎看護学実習Ⅱが終了しました!


2月3日〜28日まで、2週間ずつの2クールに渡り「基礎看護学実習Ⅱ」が行われました。2年生89名が明石市、加古川市、姫路市の計4病院にご協力いただき、【入院患者と信頼関係を形成し、ヘンダーソンのニード論を用いて理解し、その人に応じた基本的な日常生活援助を行うことができる。また、看護過程の展開を通じて、科学的な問題解決能力を養う。】という目的で、実際に入院されている患者さんに対して看護過程を展開する実習を行いました。
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兵庫県立加古川医療センターでの臨地実習1日目の病院オリエンテーションでは臨床検査室、手術室、ICU、HCUなどを見学し、実際にドクターヘリに乗せていただいたり、フライトナースから目指した経緯や病棟勤務との違い等を教えていただくなど、貴重な経験をさせていただきました。

次に、病棟オリエンテーションを受け、患者さんに同意書の説明と同意を得て、カルテから情報を収集していきました。最初は緊張で呼吸を整えてから患者さんのバイタルサイン測定をしたり、看護師さんに報告に行っていましたが2週目には全員が「先生、行ってきます。」と一人立ちしていきました。

実習を通して、学生は単にバイタル測定を行うだけでなく、患者に起きている症状と病態や治療、起こりうる合併症やその観察項目など多くのことを結び付けてアセスメントし観察していくことの重要性を学ぶことができました

また、「できること」と「できないこと」を見極め、「できないこと」は援助することで残存機能を奪わず、どうすれば「できる」ようになるのかを一緒に考えることが重要であること、次々と変わる患者さんの状況の変化から臨機応変に対応する必要があること、何をするにも根拠や優先順位を考え行動することなど多くのことを学べていました。

他にも、患者さんのそばで看させていただいたためベッド上で起き上がるのも困難だった患者さんが車いすに乗り、歩行器練習をはじめ、一人で端坐位で座っていたり、週末にできなかったことが週明けに一人でできるようになっていたり、日に日に回復する姿を観させていただいたり、「そばにいてお話をしながら訓練を受けられたから痛みを感じずに終えることができた」といった言葉や、いつも寝ている患者さんが学生が声をかけると目を開け笑顔になりグッドサインで答えてくれる等の反応から看護師のやりがいを感じることができていました。

以下は学生が実習中に作成したものです。この他にも学生はベッドサイドでのリハビリを計画したり、退院後の生活での注意点などのパンフレットを作成したり、手浴などの清潔ケアを計画したり、それぞれの患者さんに必要だと考えることを計画し実践しました。
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・塗り絵カレンダー:見当識の維持や麻痺のある手指の リハビリ、ストレスの緩和を目的として行いました。病院スタッフから患者が褒められることで自己肯定感が向上する効果もありました。
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・食事管理用ノート:継続できるよう項目を最小限に抑え、続けることで達成感が生まれるよう、すごろくを裏表紙に施し意欲の向上を意識しました。


臨地実習最終日に教員が患者さんにお礼の挨拶に伺ったところ、多くの患者さんから「〇〇ちゃんがいてくれて楽しい入院生活が送れました。これからも頑張ってください。」とお礼と励ましの言葉をいただきました。学生が患者さんと良い関係を気づき、どんな問題が考えられ、どんな援助が必要かを一生懸命考え実践していった結果であるととても嬉しく感じました。

実習最終日には大学に戻り学びの発表会を開催しました。学生の表情からは、晴れ晴れとしてとても成長した姿が伺えました。3年生のⅡ期からはいよいよ半年間の領域実習が始まります。それまで、しっかりと各自で準備して臨んでほしいと思います。
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