看護学科からのお知らせ
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2024.11.18
【看護学科】1年生 生活の中の実習:施設見学と体験学習
10月に「生活の中の実習」施設の1つである兵庫県いなみ野学園(高齢者大学)へ施設見学と体験学習に3日間行ってきました。
生活の中の実習目的は、2022年度より開始となっている看護の対象の様々な世代の方を生活者として理解することです。
実習日は、クラブ活動の日でした。いなみ野学園では39のクラブ活動があり、趣味を生かしその技術・技能を磨き生活に潤いを持たせ心豊かな人生を目指すことを目的としています。学生たちもクラブ活動に参加し、学園生の方々からご指導いただき、初めて体験する技術に挑戦した様子をご紹介します。
これは、「南京玉すだれ同好会」での様子です。まず初めに南京玉すだれの起源についてご教示いただき、その後実際に竹製のすだれに触れ、学園生の方に手ほどきを受け五輪の輪に挑戦しました。南京玉すだれに挑戦することは学生全員が初めての経験であったので、複雑なすだれが次第に形となって出来上がったことに大興奮でした。学園生の方々とコミュニケーションをとりながら楽しく体験することができました。
また、初めて将棋盤にふれ、将棋の駒の配置について学びました。学園生の方から、「将棋を指すことで相手に敬意を示し、礼儀正しくすることで相手も良い気持ちになり、勝っても負けてもまた一緒に対局したいと思えるような関係を築くことができる。」というお話を聴き、社会人としての基盤となる礼節の重要性について改めて考える機会となりました。
青空のもとでは、太極拳を模倣によって挑戦しました。学生は、「外で活動を行うことで日光を浴び、それによりセロトニンやビタミンDなどを生成することができる。セロトニンは脳の興奮を鎮めて精神を安定させる効果があり幸せホルモンとも呼ばれている。太極拳をされている学園生の方が、クラブのみんなは人として尊敬できる方ばかりだとおっしゃっていた。これは、外で活動することで分泌されるホルモンの影響が人格にもかかわっているのではないかと考える。」とレポートで考察していました。これまで学習してきた形態機能学と人間の生活をつなげて考えることができるようになってきました。
そのほか、社交ダンスクラブや銭太鼓クラブに参加し、楽しく笑顔でいろんな体験を3日間で行いました。学園生の方々と交流するにあたり他者の気持ちを尊重することで話を聴く姿勢がもてたり、自分の感じたことを伝えたりといったコミュニケーションの基本となる要素についての自分の力を発揮できたと思います。
今回の実習にご協力いただいた、いなみ野学園の皆さまに心から感謝申し上げます。