看護学科からのお知らせ
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2025.06.16
【看護学科】3年生「成人看護援助論Ⅰ」手術後の離床(りしょう)に向けた演習を行いました。(第2報)
看護学科の3年生が受ける「成人看護援助論Ⅰ」の講義授業で、大腸がんの手術を受けた患者さんの手術後の離床(りしょう)に向けた演習を行いました。手術後も痛みは強く、身体には点滴、膀胱留置カテーテルなどが挿入された状態で安全にトイレ歩行を目標に取り組みました。
学生は、患者役、学生役、指導看護師役、記録担当など各役割分担を行い、患者役の学生に痛みの程度、部位(ぶい)を確認しながら学生役の学生とともにトイまで歩行することを説明し、ベッドの傍で立ってもらい眩暈(めまい)、気分不良の有無から観察を行っていきました。
点滴スタンドを支えに歩行する際は、患者役の学生が転倒(てんとう)しないように少し前を歩いて説明を行い、気分不良などの観察から安全に実施していきました。また、途中で気分が悪くなった時には車椅子を活用して対応しました。
患者さんは「手術」という一大イベントを終えて、看護師は術後合併症(じゅつごがっぺいしょう)についての観察が重要となります。この観察とともにトイレまでの歩行、洗面など今までの生活を取り戻していくことで健康を回復していく実感を得ていきます。
今回、全身麻酔下で大腸がんの手術を受けた患者さんを想定した術後合併症(じゅつごがっぺいしょう)の発生を予防する観察を行い、身体には点滴などチューブ類が挿入された状態でトイレまでの歩行を安全に行うことかで出来ました。9月からの臨地実習においては手術後の患者さんに対して、疾患、手術の方式を理解した正確な観察を行うことで健康回復に向けた実践能力を獲得して欲しいと期待しています。