看護学科からのお知らせ
看護学科からのお知らせ
2025.07.02
【看護学科】1年生 シーツ交換の実技テストを実施しました。
6月26日に1年生「看護技術論Ⅰ」の授業でシーツ交換の実技テストを行いました。
シーツは患者さんが過ごすベッド環境であるため、しわがあると褥瘡を発生させたり、交換に時間がかかると患者さんの疲労の原因になります。そのため、しわができないようしっかりと張って敷くこと、角に綺麗な三角形を作ること、実施中は換気をしたり、患者さんが転倒しないよう安全や体調、体位変換動作、体位でしんどさが無いかについても気を配る必要があります。
テストは2人1組で行い、演習から約1か月後のテストに向けてそれぞれで練習を積み、本番に臨みました。
教員の合図で一斉にスタートします。果たして制限時間12分以内に終えることができるでしょうか?
技術的にしわがないことや見た目がキレイであること、短時間で終えることも大事ですが、学生が「患者に説明と同意を得る」という項目に対し、患者確認のため名前を名乗ってもらったり、自己紹介をしたり、所要時間や排泄などの予定がないかを確認したり、しゃがんで目線を合わせて行うなど、看護としての説明と確認、そして同意を得るということができており感心しました。
また、テストのため掛け布団は無しで実施しましたが、「寒くないですか?」「しんどくないですか?」と声をかけたり、「枕を動かしますね。」「私の方に身体を向けます。」とこれから行うことを丁寧に説明しており、テストでは測りきれない部分でも常に患者さんへ意識を向けていることに嬉しく思いました。
点数が高く、合格した学生に話を聞くとペアと何度も練習しましたという学生や、自宅で家族やペットに協力してもらいながら練習を重ねたという学生、シーツがなかったためゴミ袋を割いてシーツに見立てて練習しましたという学生もいました。限られた時間の中で努力した結果、合格と確かな技術の習得に結びついたのだと感じました。
初めての実技テストに緊張し、練習通りにできず悔しい思いをした学生もいましたが、緊張していてもそれを上回るくらいに技術として落とし込むことが看護をする上では大切です。不合格になってしまった学生もさらに練習を重ね、自信を持って実践できる技術にしていきましょう。