教育学科からのお知らせ
教育学科からのお知らせ
2023.08.30
【教育学科】おおきくなるってどんなこと?
8月27日(日),第8回オープンキャンパスが開催されました。
今回は,小学校教育において,幼児教育と小学校教育をつなぐ役割を有する生活科に関わる科目を公開しました。
教育学部教育学科で,小学校教諭免許状取得のための必修科目である「初等生活科内容論」の授業です。
生活科は,小学校教育のスタートカリキュラムになります。
幼児教育が小学校教育へのアプローチカリキュラムであるのに対して,生活科は,合科的・関連的な指導や短時間での学習などを含む授業時間や指導の工夫,環境構成等の工夫も行いながら,幼児期に総合的に育まれた資質・能力や,子どもたちの成長を,各教科等の特質に応じた学びにつなげていくことが求められています。
生活科は,学校教育のスタートカリキュラムであるとともに,第2学年の生活科は,第3学年以降の社会科や理科,総合的な学習の時間のアプローチカリキュラムにもなります。小学校低学年の教育課程では重要な教科になります。
今回の公開授業では,「おおきくなるってどんなこと?」をテーマに生活科の成長単元を取り上げました。その視点は,自己やパーソナリティの形成・維持に重要な要因になるコンピテンスcompetenceです。
コンピテンスは,現在,学校教育において,どの教科でも取り上げられていますが,生活科は,平成元年の誕生以来,意識されていることです。「気付き」とともに,生活科が学校教育で育んできた用語でもあります。主にコンピテンスは,次の3つに分類して説明をすることができます。①認知的コンピテンスCognitive Competence②社会的コンピテンスSocial Competence③身体的コンピテンスPhysical Competenceです。
この3つのコンピテンスをうまく取り上げている絵本を紹介しながら,人間がおおきくなるということ=成長するということについて考えてもらいました。取り上げた絵本は,中川 ひろたか (文), 村上 康成 (絵)「おおきくなるっていうことは 」童心社,1999年刊行です。
参加者は,保護者同伴で熱心に受講していただきました。
本学の教育学部が目指している「成長リレー教育」に関連づけて説明をさせていただきました。
少しでも多くの高校生が入学してくれることを願っています。