講座
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No.2 王朝和歌の光と影――『百人一首』をめぐる人と歌――
平安時代に入り、和歌はさまざまな場面において、人々のコミュニケーション手段となりました。天皇も権力者も身分の低い人々も女性や僧侶までも和歌を詠みました。鎌倉時代の初め、藤原定家は王朝に生きた百人の歌人の各一首を選んで『百人一首』を作っています。天智天皇から始まって百首目の順徳院まで、天皇や公卿、女流や僧侶による、四季や恋・述懐の和歌が採られています。そこに選ばれた和歌と歌人をたどると、美しい自然への賛歌、政争に敗れた人々の恨みや、身を焦がす恋の思いなど、平安王朝を彩った人々の歴史と人間性が見えてきます。本講座では、『百人一首』の和歌から王朝の和歌史をのぞいてみたいと思います。
講師・略歴
日程
第1回 6月5日(木)
第2回 6月12日(木)
第3回 6月19日(木)
第4回 6月26日(木)
第5回 7月3日(木)
第6回 7月10日(木)
13:00~14:30
プログラム(演題)
第1回 天皇と和歌―陽成院・光孝天皇・崇徳院・後鳥羽院
第2回 六歌仙の時代―在原業平・小野小町・僧正遍昭・喜撰法師
第3回 『古今和歌集』の成立と日本の美の創造―紀貫之
第4回 女流歌人たちの時代―清少納言・紫式部・和泉式部
第5回 歌道家の攻防―源俊頼・藤原基俊・藤原清輔・藤原俊成
第6回 『新古今和歌集』の時代―藤原定家・藤原家隆
- 会場
- 13号館105教室
- 定員
- 30名
- 受講料
- 7,740円