講座
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No.14105 「能」を愉しむ-読む・見る・謡う・舞う-
この講座は、受講者が、日本の代表的な古典芸能である「能」に親しみ、楽しく鑑賞できるようになることをめざします。
前半6回は主に講義で、まず能の基本的なことがらについて解説します。そして、能のレパートリーの中で最も有名かつ重要な《高砂》の詞章(=謡曲)を読みながら、この作品が先行する文化(特に文学作品)をどのように取り入れて作られているか、また後世の文化にどのような影響を及ぼしたかなど、幅広く考察していきます。さらに、源平合戦に取材した能《忠度》など、兵庫県を舞台とした作品も紹介します。
後半の6回は「舞と謡と想像」をテーマに、何もない舞台上に謡によっていろいろな景色を創り上げ、その景色の中でストーリーに応じた舞を舞います。
景色のつくり方、能の舞の所作、能楽器の奏でる効果音などを受講者の方と一緒に考えてゆくことで、能を素敵に鑑賞する手助けになればと思います。
講師・略歴
大山 範子(神戸女子大学古典芸能研究センター研究員)
田中 章文(公益財団法人能楽協会神戸支部観世流シテ方準職分)
日程
第1回 10月2日(木)
第2回 10月9日(木)
第3回 10月16日(木)
第4回 10月23日(木)
第5回 10月30日(木)
第6回 11月6日(木)
第7回 11月13日(木)
第8回 11月20日(木)
第9回 11月27日(木)
第10回 12月4日(木)
第11回 12月11日(木)
第12回 12月25日(木)
18:00~19:30
プログラム(演題)
第1回 能ってどんなもの? 大山 範子(神戸女子大学古典芸能研究センター研究員)
第2回 能の作者と作品について 大山 範子(神戸女子大学古典芸能研究センター研究員)
第3回 能《高砂》を読む 大山 範子(神戸女子大学古典芸能研究センター研究員)
第4回 《高砂》の典拠と文学的背景 大山 範子(神戸女子大学古典芸能研究センター研究員)
第5回 日本文化のなかの《高砂》 大山 範子(神戸女子大学古典芸能研究センター研究員)
第6回 能のいろいろ~二番目物《忠度》~ 大山 範子(神戸女子大学古典芸能研究センター研究員)
第7回 舞と謡と想像 田中 章文(公益財団法人能楽協会神戸支部観世流シテ方準職分)
第8回 謡「羽衣」をうたい、所作を考えよう。 田中 章文(公益財団法人能楽協会神戸支部観世流シテ方準職分)
第9回 扇を持って舞ってみましょう。 田中 章文(公益財団法人能楽協会神戸支部観世流シテ方準職分)
第10回 能面、装束等の解説により曲を考えてみましょう。 田中 章文(公益財団法人能楽協会神戸支部観世流シテ方準職分)
第11回 能楽器に触れ、間の取り方、景色の移り変わり、感情の変化を考えましょう。 田中 章文(公益財団法人能楽協会神戸支部観世流シテ方準職分)
第12回 貴方も素敵な鑑賞者になれましたでしょうか? 田中 章文(公益財団法人能楽協会神戸支部観世流シテ方準職分)
- 会場
- 13号館203教室
- 定員
- 30人
- 受講料
- 15,480円