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講座

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No.14117 『葉隠』と武士道―現代に活かす古典の知恵-

「葉隠」は「武士道とは死ぬことと見つけたり」の言葉に代表されるように、「死の哲学」と思われているが、実は「生の哲学」である。生活に役立つ先人の知恵がつまっている。今から304年前佐賀藩士山本常朝は仕えていた、殿様鍋島光茂が亡くなったので、殉死したかったが禁止令が出ていたので、果たせず出家した。その庵に33歳の田代陣基が尋ねて来て6年間にわって聞き書きしたのが、「葉隠」である。しかし「葉隠」に限定すると範囲が狭くなるので、武士道にまで広げて考えていきたい。武士道については、大ベストセラー「国家の品格」を批判したから述べる。山本常朝は家老をめざしたので、補佐の達人であった。そのため現代でもビジネスに生かせる名言が多々ある。又武士は武張った面だけでなく、教養として和歌、俳句、連歌、漢詩なども嗜んだ。武士道として正反対のものについても考察する。できるだけわかりやすいように「軍師官兵衛」「平清盛」など大河ドラマとからめて「葉隠」「武士道」を追求する。来年の大河ドラマ「花燃ゆ」は吉田松陰の妹がヒロインであるが、吉田松陰の著書と「八重の桜」にも登場した徳富蘇峰の著書「吉田松陰」をもとに松陰の描いた「理想の武士像」に迫りたい。毎回末尾に「葉陰語録」とかかげる。名言を鑑賞して実生活の中に生かせれば幸いである。

『葉隠』と武士道―現代に活かす古典の知恵-

講師・略歴

福永 弘之(兵庫県立大学名誉教授)

日程

第1回 10月18日(土)
第2回 11月15日(土)
第3回 12月13日(土)
第4回 1月24日(土)
第5回 2月21日(土)
第6回 3月14日(土)

13:00~14:30

プログラム(演題)

第1回 『葉隠』と武士道
第2回 『葉隠』にみる鍋島藩と黒田藩の友好と対立
第3回 補佐道としての『葉隠』
第4回 武士道と雅士道
第5回 平家無視・義経びいきの『葉隠』
第6回 吉田松陰の理想の武士像と「山燃ゆ」

会場
13号館104教室
定員
30人
受講料
7,740円
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