講座
講座
No.1021 近代日本の文学作品を味わう
-芥川龍之介「奉教人の死」を読む-
芥川龍之介の〈切支丹物〉と呼ばれる作品のひとつ、「奉教人の死」をじっくりと読みます。そこから見えてくる芥川にとっての宗教観や死生観とはどのようなものでしょうか。
現在一般に流布している編集者の手を経た作品本文ではなく、芥川が本当に表現したかったであろう作品本文に基づいてこのことを考えてみます。
目標・メッセージ
作品が生まれ、さまざまに変化してゆく経緯をたどります。このことを通じ、文学作品の新たな楽しみ方が見つかると思います。
講師・略歴
野田 直恵(龍谷大学・相愛大学・兵庫大学非常勤講師)
近著に『太宰とかの子』(共編著、おうふう、2013年)
「岡本かの子「老妓抄」論――それぞれのパッション」(『国語国文』82巻12号、2013年)
「岡本かの子『散華抄』論――小説家としての出発点」(『国語国文』81巻4号、2012年)
など。
日程
平成28年 4月25日(月)、5月9日(月)、5月23日(月)
6月6日(月)、6月20日(月)、7月4日(月)
【開講時間】13:00~14:30
プログラム(演題)
第1回 作家が作品を世に出すまで~素材と独創
第2回 原稿と出版~作品を取り巻く状況
第
第3回 作品本文の異同~編集者の善意の功罪
第4回 変容する素材~主人公が性を偽った意味
第5回 主人公の生涯~描かれなかった前半生
第6回 「未出ぬ月の光」に象徴されるもの~芥川の宗教観
- 会場
- 13号館エクステンション・カレッジ
- 定員
- 30人
- 受講料
- 7,740円