講座
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No.1071 『日本書紀』読解から見る古代日本
-天武・持統朝と歴史編纂-
わが国に現存する最古の歴史書は『古事記』と『日本書紀』です。これらの史料に帰結する歴史叙述が体系的にまとめられ始めたのは天武・持統朝のころからとみるのが大勢的です。
この講座では、『日本書紀』の天武・持統朝の記載や、『古事記』『日本書紀』をはじめとする古代の史料から、歴史編纂過程の一旦や叙述の意図を考えます。
目標・メッセージ
『古事記』『日本書紀』の編纂過程、史料の構成や構造をたどりながら、日本古代の人々が考えた歴史観や歴史像に迫っていきたいと思います。
講師・略歴
生田 敦司(大谷大学、龍谷大学非常勤講師)
日本古代史専攻。神話・物語・系譜伝承の分析、情報学との連携・共同研究。論文等に、「記紀の天皇に対する『祖先伝承』という視点」『日本古代の宗教と伝承』(勉誠出版、2009年)、「『日本書紀』の上毛野氏伝承」『日本書紀研究』第28冊(塙書房、2013年)ほか。
日程
平成28年 4月16日(土)、4月23日(土)、4月30日(土)
5月7日(土)、5月14日(土)、5月21日(土)
【開講時間】14:40~16:10
プログラム(演題)
第1回 天武の歴史編纂詔
第2回 帝紀と旧辞と上古諸事
第3回 皇統譜の伝承
第4回 氏族伝承の素材
第5回 『日本書紀』の年代設定
第6回 神話の構成と構造
- 会場
- 13号館エクステンション・カレッジ
- 定員
- 30人
- 受講料
- 7,740円