講座
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No.1161 『日本書紀』読解から見る古代日本
―古気候データと日本書紀―
現在、さまざまな観測データを集めて古気候を復元する研究が世界中で進められています。最近日本では、年輪の中に含まれる酸素同位体比を測定することによって、干ばつや洪水といった気候変動の推移を高い精度で指摘できるようになりました。講座では、この成果を援用して、『日本書紀』の記事の解釈にどのような再評価が与えられるかを考えます。
目標・メッセージ
古気候データと歴史の関係を見ることで、古代史を見つめる広い視野を養いたいと思います。
講師・略歴
生田 敦司 (大谷大学・龍谷大学 非常勤講師)
日本古代史専攻。
神話・物語・系譜伝承の分析、情報学との連携・共同研究。
【著書】
論文等に、「記紀の天皇に対する『祖先伝承』という視点」『日本古代の宗教と伝承』(勉誠出版、2009年)、「気候変動データと『日本書紀』の記載」『気候適応史プロジェクト成果報告書2』(総合地球環境学研究所, 2017年)ほか。
日程
① 6月 1日(金) 古気候学と日本史
② 6月 8日(金) 日本書紀の天候記事と信憑性
③ 6月15日(金) 異常気象と祭祀
④ 6月22日(金) 異常気象と徳治主義
⑤ 6月29日(金) 気候変動とミヤケ(屯倉)
⑥ 7月 6日(金) 気候変動と疫病
時 間 14:40~16:10
- 会場
- 兵庫大学エクステンション・カレッジ
- 定員
- 30名
- 受講料
- 7,740円