講座
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No.1151 文学者と病~近代の作家たちとスペイン風邪
―アフターコロナを考える―
今から100年ほど前、世界の人々の3分の1が感染したといわれるインフルエンザ「スペイン風邪」が日本でも猛威をふるい、30万人以上が死亡しました。大正期後半のころです。そうした中で当時の文学者はどのように生き、その思いをどのように表現したのでしょうか。彼らが私たちに示唆するものをとらえたいと思います。
目標・メッセージ
歴史は繰り返すといいますが、その繰り返しの中に学ぶべきものはあります。先人が私たちに伝えようとしたことを考えましょう。
講師・略歴
野田 直恵(兵庫大学短期大学部保育科 准教授)
龍谷大学大学院文学研究科博士後期課程(単位取得満期退学)、文学修士。主な研究テーマは岡本かの子の文学、仏教文学を中心とする近代文学。
【著書】『太宰とかの子』(共著、おうふう、2013年2月)、「岡本かの子『散華抄』論―小説家としての出発点」(単著、『国語国文』2012年4月)、「岡本かの子「老妓抄」論―それぞれのパッション」(単著、『国語国文』2013年12月)、「岡本かの子「花は勁し」論―空間に生起するもの―」(単著、『日本近代文学』2016年11月)、「近代日本における『百喩経』受容―岡本かの子と「百喩経」―」(単著、『仏教文学』2017年4月)
日程
①2月12日(金) 100年前のパンデミック~文学者と病
②2月26日(金) 病の影(かげ)が見られる作品~芥川龍之介の作品など
③3月12日(金) 「スペイン風邪」の後にきたもの~アフターコロナを考える
時間 金曜日 13:00~14:30
- 会場
- 兵庫大学エクステンション・カレッジ
- 定員
- 30名
- 受講料
- 4,500円