講座
講座
No.2031 身近な地域史 [会場:加古川ヤマトヤシキ]
―地元の歴史の調べ方―
コロナ禍による分散型社会への転換をふまえ、地域社会の現状と課題や将来像を考える上で、その地域の歴史的・地理的特質の理解はますます必要不可欠なものとなるでしょう。
本講座では、兵庫県域の文献や地域史を素材に、身近なところに残された様々な種類の歴史遺産を発見・保全し、活用するための方法論をお伝えします。
目標・メッセージ
襖の下張りや古写真に古新聞、自治会文書内の古文書、道ばたの石造物など身近な所にある歴史遺産の取扱や読解法を身につけます。
講師・略歴
松下 正和(神戸大学地域連携推進室 特命准教授)
1971年大阪府生まれ。2004年神戸大学文学部助手、2009年神戸大学大学院人文学研究科特命講師、2011年近大姫路大学教育学部専任講師、2015年同准教授、2017年神戸大学地域連携推進室特命准教授(現在に至る)。本来の専門は日本古代史。現在は災害史・地域史、被災資料の応急処置法(脱臭・物理的な微生物制御)、歴史と文化を活かしたまちづくり、自治会文書等民間所在資料の保全と活用に関する研究、災害記念碑を活かした地域防災活動支援などを研究している。主な著書に、松下正和・河野未央編『水損史料を救う-風水害からの歴史資料保全』(岩田書院、2009年)、『播磨新宮町史』『加西市史』『香寺町史』『新修神戸市史』の自治体史など。
日程
①4月14日(水) 身近な地域の古代史-『播磨国風土記』賀古郡条を読む
②5月12日(水) 身近な地域の古代史-『播磨国風土記』印南郡条を読む
③6月 9日(水) 播磨の災害史-地震
④7月14日(水) 播磨の災害史-干ばつと水害
⑤9月 8日(水) 過去の津波記録から南海トラフ巨大地震被害想定地域を守る
⑥9月29日(水) 大規模自然災害から地域の記録と記憶を守る活動とその意義
時間 水曜日 10:30~12:00
- 会場
- 加古川ヤマトヤシキ
- 定員
- 30名
- 受講料
- 9,000円